管内の農産物

管内の農産物

 JAさいかつ管内で育てられる旬の美味しい農産物。どれも、生産者のこだわりがぎゅっとつまっています。みなさんの暮らしのそばにある農業をご紹介します。

米(うるち米)

 私たちの食生活に欠かせない主食「米」。お米にはパワーの源となるでんぷんの他、脂肪やたんぱく質、ビタミンB1やビタミンEなどの栄養素がふんだんに含まれています。
 9月頃からその年に収穫された「新米」が出回り始めます。令和元年産の埼玉県内の生産量は154,200トン。そのうちJAさいかつ管内で生産された米は6,822トンでした。
 JAさいかつ管内は江戸時代の昔から水田開発による良質な早稲米の産地でした。お米にはコシヒカリやササニシキといった多様な品種があり、埼玉県では、それらの品種を掛け合わせるなど長年の研究成果により「彩のかがやき」や「彩のきずな」というおいしいお米を誕生させました。また、農薬と化学肥料を通常の5割以下に抑えて作る特別栽培米もあります。納得の味をお試し下さい。

お米

埼玉県のブランド米

  • 彩のかがやき
  • 彩のきずな

吉川のしずく

 埼玉県吉川市では特別栽培米(食味80以上を厳選)を「吉川のしずく」としてブランド化しています。
べじ太くん(三郷市とれたて野菜直売所)ハッピーこまちゃん(八潮市ふれあい農産物直売所)フレッシュファーム(フレッシュファーム産直部)で販売しています。

特別栽培米生産過程等に関する情報はこちら

吉川のしずく

小松菜

 JAさいかつ管内で最も安定供給され親しみのある野菜が小松菜です。

 小松菜は一年中流通していますが、本来の旬は12月から翌3月です。関東地方ではハクサイと共に冬の野菜の代表格とされています。

 小松菜は寒さにとても強く、霜が降りたり、非常に強い冷え込みで葉が凍っても枯れることが少ないほど丈夫です。霜にあたることで葉が厚みを増し、みずみずしくなります。灰汁(あく)も抜けるので柔らかくて甘みが強くなるそうです。

 また、灰汁が抜けた小松菜は、味にクセがなく、下茹でをしなくても炒めたり、煮たりなど幅広く使用できます。とても手軽で、どんな料理にも使うことができます。

 直売所では新鮮な小松菜を販売しています。また小松菜の他にも旬の野菜、果物を販売しています。栄養が豊富な小松菜や野菜を食べて厳しい寒さを乗り切りましょう。

ネギ

 生で刻んで薬味に、煮込んで鍋に。焼いてよし、炒めてよし。

 和洋中どんな料理にも使える万能野菜です。

 平成30年度の収穫量は埼玉県で55,000トン(全国2位)。なかでも吉川市は県内でも上位クラスです。

 埼玉県のネギと言えば、県を代表する野菜のひとつです。とりわけ吉川のネギは、葉の巻きがしっかりしており、その白身は長く、軟らかく、煮崩れしにくく、味が良いとされています。

 吉川市は首都圏30km圏内に位地しながら、中川・元荒川・江戸川の三つの河川に囲まれた農耕的に肥沃な土壌(沖積土壌)で、その土壌の良さが品質の高さに繋がっています。吉川のネギは、明治の初期に栽培が始まったと言われており、ネギの指定産地にもなっています。

枝豆

 エダマメと聞くと夏を思い浮かべるほど、この時期に皆さまに親しまれている野菜の一つです。

 直売所などでよく見かけるエダマメには、大きく分けて2種類あるのにお気づきでしょうか。昔から食べ慣れている青豆と、香りが豊かな茶豆風味の品種が現在の主流です。品種によって味や風味が大きく変わりますが、育て方も大切なポイント。美味しいエダマメを作るには、水の管理が重要です。生産者の皆さんは色々と研究しながら育てています。

 エダマメは大豆を未成熟の状態で収穫した、若い豆のことを指し、成長段階によって呼び方が違う珍しい野菜です。また、栄養価も高く、たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。

 味も風味も栄養も兼ね備えた、夏にぴったりのエダマメを、ぜひ味わってみてください。

山東菜

 山東菜はアブラナ科である白菜の仲間ですが、実は白菜に比べて豊富な栄養を含みます。山東菜は中国山東省が原産で、明治8(1875)年に日本へ渡り、栽培が始まりました。埼玉県を中心に、主に漬物用として栽培されている半結球山東は、大きいものだと1株で6キロ以上にもなります。

 抗発ガン作用や免疫力を高める効果があるといわれるβ -カロテンやビタミンC、ビタミンK、葉酸などの栄養を豊富に含みます。漬物で食べるイメージがありますが、あくが少なく葉がやわらかいため生食にも向いており、豊富に含まれる栄養をまるごと摂取することができます。また、スープや煮物などに入れると、かさが減りたくさん食べることができるのでお勧めです。

アスパラガス

 春を告げる代表的な野菜「アスパラガス」。ほのかな甘みと、シャキシャキとした食感が魅力的な野菜ですが、栽培が難しいというのはご存知ですか。

 アスパラガスは一般的に、種を植えてから収穫までに3年ほどかかるとされています。さいかつでは「アスパラガス採りっきり栽培®」という技術を用いて、苗を植えてからわずか1年で収穫できます。露地栽培をしており、3月に苗を植え、翌年から収穫(3月下旬~4月上旬頃)ができるようになります。毎年1年で苗を植え替えるため、病気や害虫などに強く、収穫ができるようになってからは、伸びるのがとても早いため毎日収穫を行います。

 三郷市では「三郷ジューシーあすぱら」と命名しブランド化しています。栽培のきっかけは特産化による生産者の支援が目的でした。露地栽培の小松菜が3月で終了し、7月からは枝豆の出荷が始まりますが、その間栽培できる野菜が少なく、その時期を補うことができるため、軽量野菜で作業効率の良いアスパラガスの栽培を取り入れたそうです。

 今が旬のアスパラガス。ぜひ、ご賞味ください。

イチゴ

 赤く色づき愛らしい形をしているイチゴは、人気がありますよね。イチゴは冬から春にかけて収穫されていますが、最もおいしい時期は1月と言われています。本来の旬は春で、暖かくなってくると果実が成長します。しかし、イチゴは果実が実ってから収穫されるまでの期間が長いほど甘くなります。寒い時期にゆっくり育ったイチゴには甘みがぎゅっと詰まっていて、濃厚な味が楽しめます。

 イチゴにはおよそ300種の品種があり、全国的に栽培されています。

トウモロコシ

 夏が旬の野菜の一つ、トウモロコシですが、実は秋トウモロコシがあるのをご存じですか。 7月中旬~8月中旬頃に種まきをすると、10月から収穫することができます。 秋に収穫したトウモロコシは夏と比べ甘くなり、濃厚な味になるといわれています。昼は暖かく、夜はひんやりとした温度差が関わっており、昼にはたっぷり太陽の日差しを受け、光合成を行います。光合成をするには自身の中に蓄えた糖分を使います。夜になると昼の間に光合成で得たエネルギーを糖分に変えて蓄えるため、糖度が高くなり味が濃厚になるそうです。 また、収穫までの日数も異なります。夏は穂ができて約20日間で収穫できるのに対し、秋は生育スピードが緩やかになるため、穂ができてから約30日間かかるといわれています。 その収穫期間の違いも甘みが増す要因になっているそうです。直売所では、朝取りのトウモロコシが手に入ります。とても甘くてみずみずしく美味しい秋トウモロコシを是非、食べてみてください。

ダイコン

 ダイコンは春の七草のひとつ「すずしろ」として知られ、古くから日本人に親しまれてきました。

 冬ダイコンは、秋から冬にかけて収穫され、寒さに強く、冬の寒さが甘味を引き出すことで、よりおいしくなります。葉に近い部分は甘く、先にいくほど辛味が強くなるので、先端は薬味や漬物に。辛味が少ない葉に近い部分は、サラダなど生食に最適です。中央部分は、おでんやふろふきダイコンなど煮物に向いています。

 また、葉も栄養が豊富です。細かく刻んでごま油で炒め、かつお節とだし醤油で味を調えれば、くせになる一品の出来上がりです。

 さいかつ管内で収穫されたダイコンは、どれもみずみずしくておいしく、特に八潮市の堤外で育てられたダイコンは、河川が運んでくる栄養分で土壌が肥えているので、良質のダイコンが収穫できるのが特色です。

わたしの旬ごはん

 JA女性部のメンバーが考えたレシピを紹介。管内の旬の食材を使用しています。